研究目的
紅豆杉に含まれる二次代謝産物の生物学的活性の検討、特に抗がん作用についてその機構とマイクロRNAの関与について研究する。その成果をがん補完医療に繋げる。臨床的予後予測の余命を大幅に超えて長生きしている「がんサバイバー」の生存因子を分析・評価する。
研究内容
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- 紅豆杉(材)より新たな素材の創出
- ・水、熱湯で抽出した素材についての抗がん活性を検証する。
- ・上記の結果を鑑みて活性本体の同定を行う。
タキサン、リグナンなどの含有とその組み合わせなどを検討する。
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- 抗がん活性の検証
- ・遺伝子解析、マイクロRNAの発現プロフィールの作成、パスウェイ解析など。
- ・がん特異的代謝(ワーバーグ効果)への作用も我々の系を用いて解析。
- 動物(マウス)における抗腫瘍効果を上記で検証した最適化された素材を用いて観察する。
- 3.における血中miRNAのバイオマーカーを同定する。同定されればそのmiRNAの機能を調べる。
- イヌ自然発症がんに対する効果や副作用軽減の検証を行う。
- タキサン、リグナンを含んだデザイナーフードを服用しているがん患者の調査。
- がんサバイバーの生存因子としての紅豆杉との関連を分析・評価する。
研究スタッフ
- 特任教授:赤尾幸博
- 特任准教授:岡野哲郎
- 特任助教:平島一輝
〒501-1194 岐阜県岐阜市柳戸1-1
岐阜大学大学院連合創薬医療情報研究科 8E-09号室
電話:058-230-7615(直通)